妊活から妊娠までの流れを確認しよう
妊活に取り組む前に、確認しておきたいこと
妊活を始める前に、妊娠に備えたカラダの準備ができているかどうか、また、費用やライフプランについて、ふたりで確認しておきましょう。
年齢や体調、生活習慣、妊娠と関わりがある病気の有無
男女それぞれの
- 現在の年齢
- 体型
- 喫煙・飲酒の有無
などが、妊娠力を左右するとされています。赤ちゃんや母体の健康のために、ワクチン接種ができているかも重要ですよ。
男性は上記のほか、精子に影響を与える可能性のある習慣についてもチェックしておきましょう。精子は熱に弱いため、サウナを利用したり圧迫感のある衣服を着用したりすると、一時的に運動率が低下してしまうことがあります。
女性は生理周期や基礎体温、それから婦人科疾患についてもチェックしておきましょう。成人女性の4〜5人に1人にあると言われている子宮筋腫は、場合によっては妊娠に影響を及ぼします。
世帯収入やライフプラン
妊活を始める前に将来のライフプランについて考えておくことはとても大切です。
一般的に、女性の年齢が35才以上の場合は不妊治療が必要になると言われています。自分たちが何人の子どもを、何才差で産みたいのか。そして、子どもを産むときに自分たちはいくつなのか。不妊治療が必要となった場合は取り組むのか、1つひとつ検討し、トータルで必要な費用を計算しておきましょう。
おうちで取り組める「タイミング法」は排卵日予測が鍵
女性側が20~30代前半であれば、まずはおうちでのタイミング法から始めるのが一般的。タイミング法とは、排卵日前後の妊娠しやすい日に性交渉をおこなう方法です。
おうちで排卵日を予測する方法
排卵日は生理周期、基礎体温、検査薬で予測することができます。
生理周期を記録しよう
生理周期がある程度一定の場合、排卵が起きるのは次の生理予定日の14日ほど前と言われています。生理周期を把握しておくことで、排卵日を予想することができます。
生理管理アプリ「ソフィ」なら、ワンタップで簡単に生理の記録ができます。記録を続けると、アプリが排卵日を予測。排卵予定日がカレンダーに表示されます。
基礎体温表をつけよう
基礎体温とは、生命を維持するのに必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温です。朝目が覚めたら、カラダを起こす前に婦人体温計で計測します。周期的に生理がある場合は、低温期と高温期がそれぞれ約2週間ずつ続き、低温期から高温期に転じるあたりが排卵日です。グラフ化すると低温期と高温期の二相に分かれます。
排卵のタイミングやカラダの状態・リズムの把握に役立つ基礎体温。生理管理アプリ「ソフィ」では基礎体温の記録も可能です。また、妊娠希望モードでは妊活に役立つ情報も配信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
排卵検査薬を使おう
排卵検査薬は、排卵のタイミングを予測できるスティック型の尿検査キットです。排卵前に分泌量が増える黄体形成ホルモンを測定します。陽性が出たら、その日かその翌日が最も妊娠しやすい時期だと言われています。薬局やドラッグストアで購入することができます。
妊活タイミングをチェックしてみよう
ソフィから発売されている「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」はショーツにつけるだけで気軽に使えるアイテム。ソフィが独自に開発した技術によっておりものに反応し、「妊活おしらせ物質」を検出すると2本線で妊活タイミングをお知らせします。
妊活タイミングとは、妊娠の可能性が高い約6日間のこと。おりものシートテスターの反応から約0〜2日以内に性交渉を行うと、妊娠の可能性が高める期待が持てます。
おもにドラックストアで購入が可能です。ぜひ、使ってみてくださいね。
妊活中に気をつけたい日々の習慣
妊娠しやすいカラダをつくるための、大切な習慣について紹介します。
生活習慣を改善しよう
体脂肪率やBMI指数が適正だと、妊娠しやすくなると言われています。また、良質な睡眠やストレス発散、血行の促進も大切です。
そのほか、喫煙や飲酒は、妊娠しにくさに繋がると言われているので、妊活を始めたらなるべく控えるよう意識してくださいね。
食材選びも工夫して
妊娠力を高めてくれる食べ物は、
- タンパク質
- ビタミンD
- 血糖値を緩やかに上昇させる低GIの炭水化物
- オメガ3系・オメガ9系といった良質な油
などと言われています。
また、いつか授かる赤ちゃんのために、葉酸が含まれる食材も積極的に食べてみて。
妊活中は、薬の摂取にも気をつけよう
ドラックストアなどで買うことができる薬の中にも、妊娠に影響が出る「妊娠禁忌」と呼ばれる薬があるので、注意が必要です。妊娠週数0〜4週の妊娠成立期〜妊娠初期は、妊娠に気づかず過ごしていることがあります。妊活で子どもを授かる可能性がある場合、薬の服用はかかりつけ医に事前相談しておきましょう。
また、痛み止めとして広く知られるロキソニンやボルタレンは、排卵抑制効果があることで知られています。ビタミンAやカフェインの過剰摂取も、胎児の成長や妊娠しやすさに影響が出ると言われているので注意してくださいね。
不妊治療って、どんな検査や治療法をするの?
おうちでのタイミング法を1年間続けても妊娠しなかった場合は、病院での不妊治療へのステップアップを視野に入れましょう。
不妊治療の検査では何を調べるの?
まずは女性・男性それぞれのカラダの状態を検査し、なかなか妊娠できない原因を探っていきます。問診のほかに次のような検査を行います。
女性が受ける検査
- 超音波検査
子宮や卵巣の状態、排卵有無をチェック - 血液検査
性ホルモンの分泌や、感染症抗体のチェック
卵子の在庫数の目安となるAMHホルモンの値をチェックする医院もあります。
男性が受ける検査
- 精液検査
精液の量や精子の数などをチェック - 血液検査
感染症抗体のチェック
不妊治療は「タイミング法、人工授精、体外授精」の3つが基本
不妊治療では、不妊の原因に合わせた治療方針を医師と検討していきます。基本的な方法は次の3つです。
タイミング法
病院で超音波検査や血液検査で排卵日を予測し、医師に指示されたタイミングで性交渉をおこなう方法です。排卵に問題がある場合は、排卵誘発剤などが処方されることもあります。
人工授精
自宅や病院で採精した精液を細い管状のカテーテルを使って子宮内に注入する方法です。精子が卵子にたどり着くまでの道のりを短くすることで、受精の確率を上げます。
体外受精
「体外受精」とは、卵巣から卵子を取り出し、採精した精子を体外でふりかけて受精させ、受精卵を子宮に移植する方法です。
検査結果や年齢的な要因、本人の希望によって、タイミング法のみトライしたり、「人工授精」や「体外受精」からスタートしたりするケースもあります。
通院する病院の選び方
不妊治療をおこなう病院は、おもに次のような種類があります。
- 不妊専門のクリニック
- レディースクリニックや産婦人科の不妊外来
- 県立病院や大学病院などの総合病院
不妊治療中は排卵日の検査など、どうしても女性のほうが病院に通う回数が多くなります。
そのため、自宅や会社からの通いやすさも大切です。
希望の分娩スタイルができる産院なのかをチェック
産院選びは、どんな出産方法を選びたいかによって、選択肢が変わります。
- 里帰り出産の有無
- 経膣分娩の種類(自然分娩、無痛分娩など)
- 入院中の食事やケアの内容
など
妊娠する前から、ふたりで話し合っておくとスムーズですよ。
パートナーと協力して取り組む「ふたり妊活」のすすめ
不妊の原因は男女両方にあり、男性にとっても女性にとっても決して他人事ではありません。ふたりで妊活・不妊治療の知識を身につけ、お互いの気持に寄り添いながら一歩ずつ前に進んでいきしょう。
生理管理アプリ「ソフィ」には、妊活タイミングになるとパートナーのLINEへ自動で共有するお知らせ機能(パートナー機能)もあるので、タイミングを伝える方法の一つとしてぜひ活用してくださいね。
また、妊活からだナビには、妊活に取り組んだ先輩夫婦のエピソードも掲載。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
不妊治療では、男性も積極的に知識を身につけよう
不妊治療を開始すると、よく耳にするのが男女の知識量の違いです。女性は毎月の生理で自分のカラダと向き合う習慣が身についており、不妊治療の情報収集にも積極的な傾向にあるようです。
一方、男性はそのような機会があまりなく、妊娠自体も自分のカラダにおこることではないので、自分ごととして捉えにくい傾向にあります。意識的に情報を収集し、女性と同じ目線で不妊治療に向き合えるとベストです。
不妊治療が開始すると、女性は排卵日の検査などで病院へ通院する回数が増えていきます。相手の心身に大きな負担がかかっていることを忘れずに、男性は女性を支えてあげられるといいですよね。
女性は、男性が不妊治療に不安を感じることも視野に入れて
一方、男性にとっても妊活や不妊治療は心理的負担があります。「人工授精」や「体外受精」では、男性はマスターベーションで採取した精子を提供するのが主な役割となるため、「果たして自分は妊活にちゃんと関われているのか」と不安になってしまうケースもあります。
また、タイミング法で排卵日前にのみ性交渉が求められるようになると、プレッシャーを感じてしまうことも。プレッシャーを減らすためにも、妊活以外にコミュニケーションとしての性交渉も大切にしておきましょう。性交渉が増えると射精するタイミングが多くなり、精子の運動率の向上も期待できます。
正しい知識を身につけ、ふたりで進んでいこう
おうちでの妊活、検査、不妊治療と、妊活には様々なステージがあります。大切なのは、ふたりの目線を合わせること。そのためには正しい知識が必要です。今日から少しずつ学んでいきましょう。
妊娠の基礎知識を身につけておこう
受精卵が子宮内膜に着床し、妊娠が成立すると、お腹で赤ちゃんを育てるために女性のカラダは大きく変化していきます。妊娠中の症状についても知っておきましょう。
妊娠の初期症状ってどんなもの?
妊娠初期症状には個人差がありますが、その中でも代表的な症状として、
- 生理が遅れる
- 熱っぽい
- 眠い、だるい
- つわりのような症状
- 着床出血
などが挙げられます。
生理予定日から1週間以上遅れても生理がこない場合や、妊娠検査薬で陽性となった場合は、なるべく早く産婦人科を受診するようにしましょう。
妊娠期間のカラダの変化について知っておこう
お腹で赤ちゃんが育つにつれて、母体にもさまざまな影響が出てきます。妊娠期間の約10ヵ月、どのような変化がおきるのかを見ていきましょう。
妊娠初期(妊娠2ヵ月~4ヵ月)
- お腹はあまりふくらんでいないが、子宮は徐々に大きくなってくる。
- 吐き気や胃のむかつき、ニオイに敏感になるといった症状が出るつわりに悩まされる時期。
妊娠中期(妊娠5ヵ月~7ヵ月)
- 赤ちゃんの胎動をはっきり感じやすくなる。
- 一般的に「安定期」と呼ばれる時期だが、妊娠7ヵ月以降は「妊娠高血圧症候群」に注意。
妊娠後期(妊娠8ヵ月~10ヵ月)
- お腹が大きくなり、姿勢がくずれやすくなることによる腰痛や、子宮に内蔵が圧迫されて胃もたれや頻尿などの症状も。
- 「臨月」と呼ばれる妊娠10ヵ月は胎児の位置が下がってくる。
また、人によっては頭痛や腹痛に悩まされる場合もあります。
妊娠中はカラダに負担がかからないよう、規則正しい生活やバランスの取れた食事を心がけて。男性は、女性が自分のカラダを最優先に過ごせるよう支えてあげられるとベストです。
また、妊娠期間は飲める薬が限られるため、自己判断で服薬せず、病院で症状を相談するようにしましょう。
妊娠中は、自分の体調や出産後の育児に関しても不安も多いもの。こまめに医師やパートナーと相談するようにしてみてくださいね。
妊活は、ふたりで同じ方向を向いて一緒に歩む努力を
妊活や不妊治療では、男性と女性で考え方や感じ方に温度差が生まれることもあるかもしれません。気持ちがすれ違う瞬間があっても、パートナーと出会い「子どもが欲しい」と思えたことを忘れないようにしたいですよね。ふたりで同じ目標に向かって歩む努力をしていきましょう。
【記事監修】
株式会社ファミワン 不妊症看護認定看護師 看護修士
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