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生理中のお肌ケアについて教えて!

生理中のお肌ケアについて教えて! 生理中のお肌ケアについて教えて!

どんなときも自分らしい笑顔で、しなやかに生きていくために。

ソフィしなやか女子トーク

ソフィしなやか女子トーク

どんなときも自分らしい笑顔で、しなやかに生きていくために。女性であることを楽しんでいくために。ソフィしなやか女子トークでは、様々なテーマについて専門家の先生と“しな女メンバー”がトーク。「しなやかな女子の◯◯とは?」をみんなで考えます。

10年後のわたしをつくる、しなやかな肌ケアとは

高瀬 聡子(アンプルール代表/皮膚科医) 大学付属病院勤務

【今回の先生】

高瀬 聡子(アンプルール代表/皮膚科医) 大学付属病院勤務を経て、プライベートクリニック「ヴォブクリニック中目黒」を開院。同クリニックの総院長を務めるかたわら、「アンプルール」の開発ディレクターとして日々研究開発を行っている。

ウォブクリニック中目黒

〒153-0061 東京都目黒区 1-10-23 2F

Chapter1 自分のお肌のこと、本当に知っていますか?原因を知らずして美肌は得られず!

あなたのお肌、悩みはある?

あなたのお肌、悩みはある?

越馬:最近、クマができやすくなったかも。

筧:私も!昔は寝不足でもできなかったのに、今は疲れるとすぐにできちゃう。

先生:クマにも種類があって、それによってケア方法が異なります。

越馬:クマに種類があるんですか!?

先生:色素沈着が原因の”茶クマ”、 血行不良による”青クマ”、たるみやシワなど凸凹の影で出来る”黒クマ”があります。20代のみなさんは、おそらく色素沈着や血行不良によるものでしょう。

筧:今まで原因なんて考えたことなかった…。先生、解決方法を教えてください!!

先生:茶クマなら、沈着したメラニンを排出を促がす美白化粧品を使うといいでしょう。青クマは、目元のリンパマッサージで血行促進を。黒クマは、コンシーラーでカバーするくらいしか解決方法がないのですが、今から正しい肌ケアしておけば、かなり防げます。例えば、コラーゲンやヒアルロン酸配合の化粧品でしっかり保湿、肌のハリをキープすることです。

越馬:原因によって対処方法が違うってことは、まずは原因を知ることが大切なんですね。

筧:私は、生理前になると、あごに大人ニキビが出来るのが悩みです。

先生:ニキビの原因はできる場所によって異なります。あごにできるなら、ストレスが原因かもしれませんね。ストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが活発になり皮脂が過剰に分泌されます。そうすると、男性のヒゲが生える部分にニキビができることがあります。生理前は黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響によって、皮脂の分泌が盛んになるので、より大人ニキビができやすくなるんですよ。

越馬:ニキビを回避する方法ってあるんですか?

先生:新陳代謝を促すために角質ケアをしたり、サプリメントでビタミンB2,B6を摂取したり、ストレスを溜め込まないことも大事。美肌のためには、まず自分や自分の肌ときちんと向き合って、トラブルの原因を探ることが大切ですね。

Chapter2 10年後に笑っているのは誰?未来の自分のために、10歳差がつく肌ケアをはじめよう!

日頃から気をつけていることはある?

日頃から気をつけていることはある?

筧:夏の間はいつものケアに加えて、日焼け止めを塗っていました。

越馬:私も日焼け止めはかなり念入り。海外で売っているSPF100の日焼け止めに、さらに他の日焼け止めを重ねて塗っていました。やりすぎ?

先生:それは優秀ですね。(笑)SPFの数値が高いと刺激が強いものもあるので、肌が弱い方は注意が必要、クレンジングでしっかり落としてください。でも、紫外線対策を何もしていない人と比べて10年後、20年後に笑っているのは越馬さんだと思いますよ!

萩野:私はSPF30を朝塗るだけ…。室内にいることが多いので。

先生:こまめに塗り直すとよいでしょう。紫外線には種類があって、「UVA」はガラスを通すので部屋でも油断禁物です!

筧:知らなかった……。日焼けしてしまった場合はもう手遅れですか?

先生:紫外線はどんどん蓄積するものなので、今からでもケアをスタートしてください。紫外線は、肌表面のシミ・ソバカスを引き起すだけでなく、皮膚の深くまで届いてハリ・弾力を低下させます。その結果、しわやたるみなどの原因となり、数年後の肌に大きな影響を及ぼすんです。肌老化の8割は紫外線が原因と言われているんですよ。

萩野:ええ!大量に紫外線に浴びてしまった場合はどうしたらいいですか?

先生:浴びた直後はビタミンCやB2、B6の摂取でインナーケアを。シミができたら、外からの美白ケアも行なってください。紫外線を浴び続けると角質が溜まって肌がゴワついてきますので、生理後のお肌の調子が安定している時期に、角質をリセットするために週1~2回、ゴマージュやピーリングをするのもよいでしょう。

越馬:角質が溜まっているかどうか、よくわからないんだけど…

先生:肌に透明感がない、化粧ノリが悪い、化粧水の浸透が悪いというのがサイン。みなさんも、もう少し年齢が上がると実感できるはず。今からきちんとケアすれば、未来の肌が変わりますよ。

筧:目に見えるくらいの差が出てくるんですか?

先生:今、きちんとケアを行うのと行わないのでは10年後に10歳は肌年齢が違うと思います。美肌は積み重ねです。だいたい30歳くらいで差が出始めるので、日陰を歩くなど小さなことから、今からすぐに始めて欲しいですね!

Chapter3 毎日同じケアで大丈夫?女子のお肌は日々変化している!

季節や体調によってスキンケアを変えてる?

季節や体調によってスキンケアを変えてる?

越馬:基本いつも同じ。これからの季節は乾燥するからケアに時間をかけなくちゃと思ってます。

先生:スキンケアとは「水分と油分のバランスを保つこと」と考えて下さい。だから外気が乾燥する冬にケアを変えるのは正解。季節や生理サイクルによって補うものを変えるのがベストですね。

筧:生理サイクルによっても?確かに生理前になると肌の調子が悪くなるけど…。

先生:それは2つのホルモンが関係しているんです。1つが “黄体ホルモン”。栄養分を貯めこむ性質があり、活発な時はむくみや大人ニキビ、イライラなどの症状が出ます。2つ目は女性らしさを作る“卵胞ホルモン”。潤いを保持する機能を高め、肌にツヤを与えます。こちらが活発な時は肌も体調もいいですね。この2つが生理サイクルに合わせて増減しています。

萩野:では、生理前には黄体ホルモンが多いということですね。

先生:そのとおり。排卵後のまったり期後半から生理中のごほうび期前半は黄体ホルモンが活発で、肌は不安定に。バリア機能が低下するので、この時期に化粧品を新しいモノに変えたりするとトラブルを招く原因になります。できれば肌や体を労る時期にしたいですね。

越馬:どんなケアをしたらいいですか?

先生:肌がデリケートな時期は、何か特別なことをするより、いつものケアを丁寧に行いましょう。生理中は栄養も水分も不足するので保湿が大切です。肌の変化と状態をよく見て、普段のケアに水分や油分を足したり引いたりするのがスキンケアの基本です。

筧:生理前の肌荒れやニキビは予防できますか?

先生:大人ニキビならピーリング等の角質ケアがいいですね。排卵前のチャレンジ期にしっかり行っておくと多少防げるかもしれません。

萩野:ニキビが出来てしまったら?

先生:いじらず治るまで待つこと!いじるとニキビ痕になってゆくゆく治りにくくなるので当たらず触らずが大事です。

越馬:生理サイクルでケアを変えることって考えても見なかったから早速チャレンジしてみます。

Chapter4 しなやかな女性の肌ケアとは?
私たちが今日からすべきこと

しなやか女子としてどんな肌ケアをするべき?

しなやか女子としてどんな肌ケアをするべき?

越馬:その時々の肌状態に合わせてスキンケアをすることかな。

萩野:先生はいつもどんなケアを行なっているんですか?

先生:「自分に心地いいスキンケア」を心掛けています。生理サイクルや肌の状態に合わせて水分と油分のバランスを調整しつつ、ベタついて気持ち悪い時はクリームを乳液に変えるなどの感覚を大事にしています。あとは洗顔ですね。メイクは落とすまでがメイクですからね!(笑)

越馬:先生はやっぱりしなやかですね!余裕がある感じ。

先生:肌ケアも、状況に応じて変えられる柔軟性と、臨機応変に対応できることが大切。それには知識も自分を知ることも大切だと思います。

筧:今やっていることが10年後に繋がると思うと、前向きになれますね。普段何気なくやっているスキンケアだけど、もっと自分を理解してその時の自分に必要なケアをしていきたいです!

わたしたちが考える、しなやか女子のための肌ケアとは?

「状況に応じて、変えていくスキンケア」

越馬 千春さん

越馬 千春さん

「今回、しなやかな女子になるために、いろんなことを学ばせていただきました。一番印象的だったのは、自分と向き合うということ。自分をよく知ることが、自分の美肌に繋がり、自分のしなやかさに繋がるということを先生とのお話で考えさせられました。まずは生理サイクルで自分の肌の調子を見直し、状況に応じて化粧品を少しずつ変えてみたいと思います。」

「自分を理解して自分と向き合うこと」

筧 沙奈恵さん

筧 沙奈恵さん

「普段何気なくやっているスキンケアでしたが、もっと自分を理解してその時の自分に必要な、肌が喜ぶようなケアをしていきたいなと思いました。そのためにはまず自分と向き合うこと! 先生のお話の中で、紫外線の怖さや外だけでなく内からのケアも大切であるなど、知識も得られたので意識も高まりました。これから「しなやか女子」を目指して日々努力します! 」

「未来の自分を作るもの」

萩野真実子さん

萩野真実子さん

ユニ・チャーム株式会社
グローバル・マーケティング本部

「ストレス社会の中でしなやかに、活き活きと過ごすためのノウハウを、今回は肌ケアに絞ってアドバイス頂き、大変勉強になりました。自己流で日々なんとなく行っている肌ケアを、季節や女性ならではのサイクルに合わせて効果的に行う方法、今のケアで未来の自分の肌が変わるということを具体的に教えて頂き、自分のケアを見直す良いきっかけとなりました! 今後実践してみようと思います。」

「毎日こつこつの積み重ね」

高瀬 聡子先生

高瀬 聡子先生

「しなやかとは、どんな状況にも対応できることだと思います。自分の変化を受け入れるキャパシティと、自分自身をよく知ることが大切。自分が今どんな状況かを把握して、無理をせず続けられることを積み重ねるようにしています。チョコを1つだけに我慢するとか(笑)。でもどんなに小さな事でも継続が大事ですからね。この積み重ねが、未来の自分にきっと繋がると信じています。」

みなさんも、しなやかな毎日のためにぜひはじめてみてくださいね!

【記事監修医】

西山紘子先生
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院/産婦人科医

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