さっそく先生に聞いてみよう♪
キレイな人は寝返り上手
女性は生理周期によって、睡眠の質が左右されます。生理前の高温期は、睡眠中に体温が十分に下がらないため眠りが浅くなり、日中の眠気が強くなります。
また、生理中にシーツや下着が汚れるのを心配して、動くのを我慢していることが、睡眠の質を下げているかもしれません。寝返りには眠りの質を高めるさまざまな役割があり、通常は一晩に20回程度しています。
寝返りの役割を知って、寝返り美人を目指しましょう!
睡眠中に横たわっているときは、体液の循環タイム。血液にのって酸素や栄養が体の隅々に運ばれ、リンパ液によって老廃物が回収されます。寝返りしないでジッとしていると、敷き寝具との接触部分がうっ血して流れが妨げられます。上手な寝返りで体液の流れを促して、体の疲れをとりましょう。
睡眠中は内臓や脳などの深部体温が下がります。ずっと同じ姿勢のままで、布団の中の温湿度が上がりすぎると、熟睡に必要な体温低下が妨げられます。寝返りによって布団のすき間から新鮮な空気が入ると温湿度が下がり、熟睡モードへと体温をコントロールすることができます。
睡眠中によく動く幼児は、体が柔らかくてコリがありませんよね。寝返りには、起きている間に生じた筋肉のコリをほぐしたり、背骨のゆがみを整える働きがあります。そのためには、体が動きたいように、ゴロンゴロンと自由に寝返りすることが大切です。動きやすい寝具と、リラックスできる環境を整えましょう。
寝返りは等間隔で繰り返しているわけではなく、しばらくジッとしていたかと思うと、コロコロ寝返りをして、またジッとして、コロコロ寝返りというように、まとめて寝返りするタイミングがあります。それは、浅い眠りと深い眠りが切り替わるとき。寝返りは睡眠段階を切り替えるスイッチのような役割があり、眠りの質を高めると考えられています。
寝返りって快眠のために重要だったんですね!
今日からたくさん寝返りします♪
【記事監修医】
西山紘子先生
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院/産婦人科医